• ワクチン接種のご希望の方は電話もしくはご来院にて予約ください。原則ワクチンは予約時点での発注、取り寄せになります。当日接種を希望される場合、当日に該当ワクチンが入荷する場合もしくは、在庫があれば接種可能です。お電話にてお問い合わせください。
  • ワクチン接種のみの時間枠の設定はありません。診療時間内にご来院ください。また、子宮頚癌ワクチンに限り診療終了の30分前の来院をお願いしています。ご協力をお願いします。
  • 小児の公費ワクチン接種希望の方で、予防接種予診票綴と母子手帳をご持参ください。予診票綴及び母子手帳の両方を持参されない場合は接種できません。奈良市以外の方も、奈良市で接種することができますが、取り扱いにつき、住民票の在る市町村にまずお尋ねください。
  • 小児の公費ワクチンは原則無料です。おたふくワクチンは公費定期接種の対象ではありませんが、年齢などにより、3000円の公費補助があります。高齢者の方については、奈良市に住民票のある方はインフルエンザ、肺炎球菌ワクチン、新型コロナワクチン接種(予定)に補助があります。
  • 予約をキャンセルは原則は不可です。予約時にワクチンを発注しているためです。また、延期される場合はお早めにお申し出ください。
  • 有料の場合の接種費用については、接種をご予約いただいた際にお知らせします。接種費用のみのお問い合わせについては、ご回答できません。
  • 黄熱病ワクチンや狂犬病ワクチン等特殊なワクチンについては入手可能であれば、接種できます。
ワクチン名公費 自費 種類備考
5種混合ワクチン不活化令和6年4月より実施
4種混合ワクチン不活化令和6年4月より5種に移行
ヒブワクチン不活化令和6年4月より5種に移行
肺炎球菌ワクチン不活化
MRワクチン
麻疹ワクチン×供給量が少ない、現在入手困難
風疹ワクチン入手可能。成人に公費補助あり
B型肝炎ワクチン不活化
水痘ワクチン50歳以上で本年7月より公費補助開始
BCG
ロタウイルスワクチン経口摂取
子宮頚癌ワクチン不活化
インフルエンザワクチン不活化65歳以上に公費補助あり
新型コロナワクチン不活化
mRNA
65歳以上に一部公費補助あり
帯状疱疹ワクチン不活化50歳以上で本年7月より公費補助開始
A型肝炎ワクチン不活化自費のみ
二種混合ワクチン不活化
成人肺炎球菌ワクチン不活化65歳以上に一部公費負担あり
インフルエンザワクチン×不活化65歳以上に一部公費負担あり
不活化ポリオワクチン不活化入手可能

四種混合ワクチン:ジフテリア、破傷風、百日咳、不活化ポリオワクチンからなり、7歳6ヶ月になる前日までに四回接種します。このワクチンは2024年4月1日より五種混合ワクチンに移行します。

五種混合ワクチン:五種混合ワクチンは四種混合ワクチンに加えてヒブ感染症ワクチンが追加されたもので、2024年4月1日より開始され、接種回数は4種混合ワクチンと同じです。

二種混合ワクチン:二種混合ワクチンは、ジフテリア、破傷風の二種類のワクチンからなり11歳以上13歳未満までの方が接種対象です。

MRワクチン:風疹と麻疹の二種類からなる生ワクチンです。2回接種します。

風疹ワクチン:風疹に対する生ワクチンです。単独で使用されることは減っています。入手は可能ですが、風疹ワクチンを希望される方はMRワクチンを使用することが多くなっています。

麻疹ワクチン:麻疹に対する生ワクチンです。単独で使用されることは減っています。現在、非常に入手が難しくなっています。麻疹ワクチンを希望される方はMRワクチンを使用することになります。

BCG:結核に対する予防接種です。1歳に至るまでに1回接種します。

不活化ポリオワクチン:ポリオに対する不活化ワクチンです。生ワクチンを接種された方やポリオワクチンの接種機会の無かった方が対象となります。詳しくは市町村にお尋ねください。通常は四種もしくは五種混合ワクチンを接種しますので、不活化ポリオワクチン単独で接種する機会は非常に少ないと思います。

ヒブ感染症ワクチン:インフルエンザ桿菌b型に対するワクチンです。4回接種します。令和6年4月より、5種混合ワクチンに含まれます。単独でのワクチン接種は少なくなります。

小児肺炎球菌ワクチン:肺炎球菌に対するワクチンで4回接種します

B型肝炎ワクチン:B型肝炎に対するワクチンです。小児の場合は公費となり無料で、生後12ヶ月になる前日までに3回接種します。成人の場合には有料で原則3回接種です。

A型肝炎ワクチン:A型肝炎に対するワクチンです。主に成人に接種されることが多いです。原則3回接種します。

ロタウイルスワクチン:ロタウイルスに対するワクチンです。ロタリックス(1価)とロタテック(5価)の二種類があり、当クリニックではロタテックを使用します。出生32週までに3回経口投与します。

水痘ワクチン:水痘に対する生ワクチンです。小児の場合は3歳までに2回接種します。3歳を過ぎると有料となります。成人の場合帯状疱疹の発症予防目的で使用します。有料となります。

おたふくかぜワクチン:流行性耳下腺炎ウイルスに対する生ワクチンです。1歳から2歳未満の間で、おたふくかぜワクチンの接種歴がなく、かつ、罹患歴のない場合に、一回に限り、3000円の補助があります。3000円を超える分の支払いが必要です。成人も接種できます。

成人肺炎球菌ワクチン:肺炎球菌に対するワクチンです。肺炎球菌は90種類以上知られています。3種類のワクチンがの日本国内で使用できます(ニューモバックスNP(23価ワクチン、PPSV23)、バクニュバンス(沈降15価ワクチン,PCV15)、プレベナー13(13価結合型ワクチン,PCV13))。このうち公費で1回だけ、3000円で接種できるのはニューモバックスNPだけです。ただ、ニューモバックスNPと他のワクチンと組み合わせで接種するとより効果的と言わており、2回目にはバクニュバンス、プレベナー13を接種したり、初回にバクニュバンスもしくププレベナー13を接種し、2回目に公費で3000円となるニューモバックスNPを接種する方法があります。ニューモバックスNPも5年以上の間隔で任意接種することも有効です。
なお、以下の点につき、注意が必要です。この10年間続いた経過措置は令和6年3月31日で終了しました。令和6年度以降は、65歳の者、60歳以上65歳未満の者であって、心臓、腎臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する者及びヒト免役不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者が定期接種対象となります。
 また、これまで1度もニューモバックスNPを接種したことがない方も公費補助の対象となります。

成人帯状疱疹ワクチン:帯状疱疹は50歳代から発症する人が増え、80歳までに3人に1人がかかるといわれています。このワクチンで帯状疱疹を予防することができます。帯状疱疹ワクチンには水痘ワクチンとシングリックスの二種類があります。以下にその比較を示します。シングリックスが、より効果的ですが、2回接種と価格が高いのに注意が必要です。奈良市においては令和6年7月1日より50歳以上の方への公費補助が開始されます。

水痘ワクチンとシングリックスとの比較

水痘ワクチンシングリックス
種類生ワクチン不活化ワクチン
対象年齢50歳以上50歳以上
価格安い高い
発症予防効果50%程度90%以上
神経痛予防効果約65%約90%
接種回数1回2回(2ヶ月後に2回目)
効果の持続時間約5年9年以上
接種できない方妊娠中の方
免疫機能が低下している方
ワクチン成分にアレルギーの
ある方
ワクチン成分にアレルギーの
ある方
公費補助(予定)1回3000円2回(1回当たり6000円)

日本脳炎ワクチン:日本脳炎ウイルスに対する不活化ワクチンです(1期に3回(6ヶ月から7歳6ヶ月になる前日まで)、2期に1回(9歳以上13歳未満)接種します。
 平成17年から一時積極的に接種勧奨が差し控えられたことにより、接種機会を逸した方への特例措置があります。平成7年4月2日から平成19年4月1日に生まれた方が対象です。詳しくは最寄りの市町村にお尋ねください。奈良市の方は奈良市健康増進課へ

子宮頚癌ワクチン:ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するといわれています。このウイルスは子宮頚癌、肛門癌、腟癌や尖圭コンジローマ等の多くの病気の発生に関わっています。HPV感染症を防ぐために子宮頚癌ワクチンを使用します。小学校6年から高校1年相当の女子を対象に公費でワクチン接種が行われています。2価(サーバリックス)、3価(ガーダシル)、9価(シルガード9)の3種類があります。2価と3価のワクチンは子宮頚癌の原因の50-70%を防ぐと言われています。一方シルガード9は子宮頚癌の原因の80-90%を防ぐと言われており、現在、主に用いられているものです。シルガード9は15歳になるまでに接種した場合は2回、15歳になってから1回目を受ける場合は計3回の接種が必要です。
HPVワクチンのキャッチアップ接種について:平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方が、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、HPVワクチンを公費(無料)で接種できます。

インフルエンザワクチン:インフルエンザウイルスに対するワクチンです。有料ですが、奈良市に住民票のある65歳以上の方は補助があり、安く接種できます。なお、60歳以上65歳未満の方で一定の障害のある方も公費補助を受けれます。ただし、事前の申請が必要です。

新型コロナワクチン:新型コロナウイルスに対するワクチンです。有料です。65歳以上の方には公費補助があります。令和6年度は2500円です。なお60歳以上64歳までの方で一定の障害のある方も公費での接種が可能ですが、事前の申請が必要です。