当クリニックでは漢方薬を用いた治療を行っています。漢方薬は西洋薬とは違った働きがあります。

保険診療できる漢方薬を使用しますので、健康保険を使って治療ができます。ただ、健康保険上は受診一回につき2剤までしか投与はできません。

なお漢方薬の治療を望まれない方には漢方薬の投与はいたしません。

漢方薬とは自然界にある植物や鉱物などの生薬を、通常は複数組み合わせて作られたお薬です。漢方製剤は自然の恵みを利用してできている薬といえます。保険診療で用いる場合漢方薬は製剤として生薬の持つ薬効を引き出し、かつ、服用、保存しやすい状態に加工されたものです。現在厚労省により承認されている医療用漢方製剤は148あります。

漢方医薬は5-6世紀に中国より医学が伝わって以降、日本国内で独自に発達してもので、漢方という言葉も日本独自のものです。漢方の診察方法も日本独自のものです。西洋薬と漢方薬が同時に処方でき、より効果的な治療ができるようになっています。

西洋薬は、多くの場合、一つの成分からなり、一つの症状や病気(糖尿病など)に効果が強いのに対して、漢方薬は複数の有効成分が含まれるため多様な症状に効果があるのが特徴といえます。漢方薬を用いる漢方医学は患者の症状、体質を重視し、その結果から処方します。そのため体質に由来する症状(機能性月経痛、冷え症、虚弱体質)、検査に現れない不調(更年期障害の症状)などの治療を得意としています。また1剤で複数の病気が改善されることあるのも漢方薬の特徴です。漢方薬には飲んですぐ効くタイプと飲み続けることにより効いてくるタイプがあります。同じ病気でも症状や経過日数から用いられる漢方薬が異なることがあります。